毎年、新年にデスクについて
最初にすることは、年賀状を
一枚一枚読んで送り主さんを
思い浮かべることです。
今年も沢山の年賀状を頂きました。その中の生活アートクラブの
富士村社長の年賀状は特異です。
はがきを横にして縦書きで
ギッシリとご挨拶文が綴られています。老眼の読み手はほとんど地紋にしか見えません。
文字数を数えてみてびっくり、なんと2,400字にも及びます。
とても内容を読むことは出来ませんので、A4用紙に200%に拡大コピーして読んでみました。
そこには、2002年に創業された当時の想いが述べられていました。
レイチェル・カーソン著「沈黙の春」などの環境汚染問題を扱った本に触発されて、
具体的に衣食の日常生活で環境保全や健康安全の商品を扱い消費者に広げて世直ししたい旨が綴られています。
大量生産、大量販売、大量廃棄のファスト・ファッションの問題、食肉に関しては
アニマル・ウェルフェアの問題、水産資源の保護の問題、適切な森林管理の問題、原発の汚染問題など次々に問題点が指摘され、「一万年先の人類に対する人権侵害」にならないように、しっかりと目を向けてゆかなければならないと結論づけています。
そして、生活アートクラブが「未来の人々からお礼を言われるような素敵な過去になれる、そんな事業体を目指すと年頭の所感を披露されています。
環境問題の将来を考える時、未来を破滅的な表現で警告することが良くありますが、これまでの歴史をみても、「神の計画」があって、善悪が振り子のように触れてゆきますが、必ずいい方向に向かうようになっています。
改善のきっかけは必ず悪いことに関することが臨界点に達して起きています。
神の計画とは、人間が肉体を持って生き、神の用意した善悪の世界に浸り、より善に近い選択をすることで進化するように仕組んでいるというものです。
オーガニックの発端もやはり、効率一辺倒で農薬が多用されたことによる幾多の不都合からでした。世界は農薬を減らしてゆく選択をしています。
現代は、農薬とは縁のない安全な食品は選択すれば手に入る時代に入って来ています。オーガニックコットンにしても、農薬を使わない、遺伝子組み換えもしない、児童労働もない、農業者への不当な扱いもないフェアトレードが守られた綿製品がすでに用意されています。
現代は、悲観論者が唱えるような捨てたものではなく、求めればいつでも得られる とてもいい時代に生きていると言えます。
善に向かってよりよい選択の繰り返しが住みやすい地球にしてゆくことに繋がってゆきます。
未来の子々孫々に迷惑にならない「選択」をしてゆきましょう。
日本オーガニックコットン流通機構
顧問 宮嵜道男 (文責)
平成31年1月10日