3月20日は関東から北は大荒れの天気となり強風が吹き、東北では建物の屋根が剥がされたりしたニュースが報じられた。信州の中部地方の天気は抜けるような快晴に恵まれ、風もなく穏やかな天気に恵まれた。春を告げる福寿草を見に出かけた。日本各地に福寿草の群生地はある。信州上田市武石 (たけし)の地にそれはある。何故天気の話を冒頭にしたかと言うと、福寿草は夜や、早朝、夕方、また曇り日などはつぼみとなり開花しない。天気の良い陽が当たる下で福寿草は開花する。当日は素晴らしい福寿草開花日和だった。群生地入り口には駐車場が整備されており、売店が出てその地の物産の販売をしていた。暖かい甘酒を一杯呑んだ。
武石の地は平成18年3月6日に新上田市として「平成の大合併」で上田市に加わり呼称が変更になったばかりの土地である。2週間前の話だ。それまでは長野県小県郡武石村と呼ばれていた。美ヶ原への登り口である。信州にはこれまで沢山「村」の名がつくところがあった。なんともその響きがよく好きだったが、政府の推進でどんどん村が全国からなくなっている。信州でも同じであり、残念で寂しいかぎりだ。行政区域はどのように合併されても良いが、名前だけは残して欲しいと思う。今冬豪雪で有名になった北信秋山郷「栄村」も村のまま頑張っているところである。帰りがけ雪化粧した美しい浅間山が見えた。
福寿草、平成18年3月20日撮影
福寿草、平成18年3月20日撮影
浅間山、平成18年3月20日撮影